岡山市の保育園は私立のニーズが高いのか
「岡山市内保育園 入園児が過去最多 私立に高いニーズ」
との見出しで、岡山日日新聞が認可保育園の入園動向を報じています。
http://www.okanichi.co.jp/20070524125328.html
記事では公立保育園の合計定員5352人、私立保育園の合計定員7505人に対する入園者数で、公立は定員割れ、私立は超過として標記の見出しをつけ、私立への要望が高いように論じています。
保育園の配置図を見ると、市の周辺部には公立保育園しかない地域があります。合併地区の御津・建部には認可園は公立しかありません。
私立はもともと保育園自体のニーズが高い地域にしかないとも言えます。この記事では分析が足りません。
公立保育園の民営化を進めたがっている行政の提灯記事のように思えます。
定員割れする地域にも働く保護者がいてニーズがあります。市民への行政サービスとして責任を考えるべき分野です。
この記事へのコメント
私鉄も、客の多いところしか線路を敷かない
(近鉄や阪急みたいに、安い土地を買って、駅の周りに団地やショッピングセンターを作ってトリプルに儲けようとするところもあるが)
保育園は社会福祉法人だから、私鉄みたいな営利企業でないけれど、
団地ができて保育需要が急増したときに、行政がおっ付かない部分を支えてきた歴史があります。
少子化で園児が減ったときに、「つぶれない」公立より民間を優先して入園を勧める自治体もあります。(岡山がどうだかわかりませんが)
もし、公立の人気が悪いというなら、別に行政の問題もありますでしょう。
民間の場合、経営者個人の資質や思想でばらつきがあるのも当然ですが「嫌なら他所へいけばいい」といって、保護者の要望を聞かないところがあるのが「公的」な施設として問題。
横浜で、いきなり民営化されて保育サービスを落とされた、と保護者が裁判をおこして勝ったこともあります。
市のどこに育っても一定のレベルの保育を受けられる保障をするのが行政の責任です。
岡山の保育所民営化ガイドライン検討委員会の資料でも公立は人事交流があり、スタンダードな保育ができることを特徴として挙げていました。
学校や園自体に特徴があると、合わない子がはじかれる心配があります。公立の学校や園には施設自体の特徴よりも、特徴のある子を受け入れるキャパシティが必要だと思います。